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30代が英国でデータサイエンスを学ぶ

特に説明はございません

留学記①学校からの就職活動援助

ロンドン留学記

 英国に留学し、ロンドンに住み始めておよそ1ヶ月。久しぶりの修士課程院生として過ごしています。授業の内容が複雑で理解不能といった状況にはなっていませんが、毎回それなりに課題が出され、その対応に時間がとられています。


 日本で生まれ育った私にとって、年度の始まりは4月であるという固定観念が強く、入学時期が9月下旬(しかも寒い)であったことには違和感がありました。当然、1月を事業年度の始まりにしている日本企業や、9月入学を開始した大学の存在は知っています。ですが、やはり桜の季節、少し暖かくなり始めた時期に新たな気持ちで新生活を始めるという感覚が、私には染み付いてしまっています。そして、日本に比べ遥かに寒いこちらの気候は、私の身体には少しキツいです。
 当然ながら、私にとってはすべての基準が日本での経験であり、それとの比較で判断し、そこからのズレに対して身体が合うか合わないかと感じるようになってしまっていることを改めて思わされ、 “慣れ”というものの怖さを痛感しました。


 そういった違いの一例として、こちらの大学院に来て早々に驚いたことは、学校が企業と接する機会を積極的に設けてくれていることです。具体的には、学校側から支給されるメールアドレスに入学早々、

  • ●月●日に●●社の広報担当者と直接話が出来るイベントがあるから興味があったら参加してくれ
  • ▲曜日には、参加費は掛かるが▲▲社の講演があるからぜひ参加して 
  • 今週と来週に開催される企業関連(起業関連ではない)のイベントをまとめた表を送付するから、興味がありそうなイベントを確認してくれ

といったメールが次々と送付されてきたときには考えさせられました。


 何年も前になりますが、私が学生だった当時もそれなりに就職活動は大変でした。就職活動に積極的な友人はいくつもの企業説明会やインターンシップに参加し、情報収集に多大なコストを掛け、それでも皆が希望通りになったわけではなく、また、なんとなく就職活動を行っていた友人の中には職に就けないケースもありました。私も自分なりに一生懸命就職活動をしていたので、就職活動サイトにいくつも登録し、毎日送られてくるメールをチェックしていましたが、学校からこれほどの案内はありませんでした。今は日本でもこういった形で学校側から学生に向けて積極的に案内を送っているのかもしれませんが、とうにオジさんになってしまった私にはもうわかりません。


 学校からの案内には、民間企業だけでなく、イギリス中央銀行(Bank of England)の職員が講演するイベントなども含まれていました。
 内容としては、おおざっぱに言えば“ストレステスト”と“(中央銀行と)アカデミックとの協同”の2本立てです。果たしてこれはデータサイエンスやビッグデータとどこまで直接的に関連しているのだろうか、とは思いましたが。。。講演者の多くはPhDホルダーで、私が学生だった当時は博士課程に行くと就職が極めて限定されるよ、なんて言われていたのですが、こちらではそうでもない模様。お国柄なのかもしれません。
 せっかく案内を貰ったので参加しようと考えていましたが、残念ながら優先度の高い別件と時間帯が重複してしまったため、イギリス中銀のイベントには参加できませんでした。


 きっと若かりし頃は、こういった機会を逃してしまったら、その後挽回のために自ら動こうとしてもそのやり方がわからなかったり、逃してしまったものと完全に同じものを得ようとしてしまい、それができないことを悲しんでいたのだろうなぁ、と過去の自分を振り返えってしまいました。仕事を離れるということは、このくらいの精神的余裕ができるということなのかもしれません。そして、年齢を重ねること(オジさんになること)のメリットの1つは、優先順位を決め、劣るものは切り捨てるという経験を日常的に積んでいくことで、そういった事態に慣れていくことなのかもしれません。


 イベントには参加出来ませんでしたが、せっかく学校からのメールできっかけを貰ったので、イギリス中銀のウェブサイトにビッグデータ関連の記事はないかと探してみたところ、当然ですがいくつか記事が出てきますね。頭でも経験としても自ら動くことで少しずつ発見があるということはわかっているのですが、こんなことでも言うは易し行うは難しと痛感します。気が向いたら、それらの記事をご紹介します。