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30代が英国でデータサイエンスを学ぶ

特に説明はございません

留学記④ クラスメイト1

長いこと更新が出来ていませんでした。学期開始直後(もう何ヶ月も前ですが)の感想記事です。


 私の出席している授業は統計学部やコンピュータサイエンス学部の学生に向けて合同で開催されているものが多く、それら合同クラスでは、毎回およそ100名程度の学生が授業に参加している。 驚いたことに、そのうち40〜50名が中国人留学生である。

 彼らは、休み時間や授業後には中国語でクラスメイトと話をしており、クラス内における“学生同士の雑談”としては、英語よりも中国語を聞くことの方が多い日もある。1つ国のからの留学生がこれだけ多ことにいろいろと疑問が沸き、彼らと少し話をしてみた。それについて少しまとめてみようと思う。ちなみに、彼らとのやり取りをブログやSNSに載せてもいいかと聞いたところ、個人が特定できないようになっていれば問題ない、と返答を頂いている。なんとも心が広い。

 私が最初に昼食に誘った中国人留学生のA君から聞いた話は、主に次の通りであった。

  • 大前提として中国で仕事に就きたくない。
  • そのためには海外での学位が必須。
  • 今はデータサイエンスが流行っており、データサイエンティストになればイギリスでは初任給でも月収●●ポンド。(←この情報は本当か?とも思うが)
  • アメリカに行くことも考えたが、ロンドンにはデータサイエンティストの就職機会が多い。
  • 中国人の知り合いも多数存在。(←彼にとってはこれが重要なポイントだったとのこと。)
  • 修士課程が1年で終わり、その後、就職するかPh.D進学するかの選択できるのは良いこと。(←暗に米国のPh.D課程が(日・英でいう修士課程も強制的に含んでおり)一般的には5年も掛かること、修士だけのコースでも2年掛かることを批判しているのか?と思った。)

 こういった返事を彼から聞いた時、それまで聞いていた彼らのイメージと違ったため、若干驚いた。
 
 まず、中国で就職したくないということ。これは私が今まで想定していた(メディア等を通じて聞いていた)彼らの思想と違う。渡英前に私の頭にあったのは“華僑”と呼ばれる人たちのイメージであり、ネットで華僑と調べて引っかかる説明を見ても、

華僑が華僑であり続ける間、すなわち仮住まいで出稼ぎの中国人であり続ける限り、彼らのほとんどが「衣錦(いきん)還郷」(錦(にしき)を飾って故郷に帰る)を夢に、そして「落葉帰根」(葉が落ちて根っこに戻る、いずれは父祖の墳墓の地に帰る)を生活原理にして居住地(国)において生業を営むのが一般である。

(出典:日本大百科全書
とあるとおり、自国に戻るのは当然だと思っていた。(この日本大百科全書の説明を最後まで読むと、この考え方自体、もう変わってしまっているようであるが。)
ところが、彼は国外であるイギリスで就職したいと、そして国に戻ることはあまり考えていないと断言していた。

そして何より、目を光らせて夢を語ってくれた彼のエネルギーに圧倒された。やはり若さというのはそれだけで素晴らしいと、歳をとった人間は思ってしまう。それと同時に、彼らに負けないようにしなくてはいけないと、考えさせられた。

もちろん、彼だけの話を以て英国に来ている中国人留学生が全員そうだと決めつけるわけではない。それは、私だけを以て“日本人はこうだ”と決めつけられてしまったら困惑することと同じだ。
せっかくこういう機会があるのだから、彼らに話を聞いてみようと思った。
ということで、続きは次回。